「Marche」

Verdicchio dei Castelli di Jesi (ヴェルディッキョ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ)

マルケ州のワインとして最も知られるワインである。このワインの歴史は古く、ローマ時代から知られるワインだった。 このワインを造る地域は、中心となる街・イエージの北西の丘陵地で、二つの地域に分けられる。オストラ、コリナルド、アルチェヴィア、ペルゴラなどイエージの北側の地域では通常のDOCとなるが、南側のイエージを含むアピロ、クプラモンターナなどの地域は、古くからこのワインが造られていた地域で、クラッシコ地区に指定されていて、「Classico」の付くDOC。

ヴェルディッキョ種は、マルケ地方に古くからあった品種で、葡萄の色がヴェルデ(緑色)であったことから、こう呼ばれるようになったと言われている。 葡萄は、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ種、トレッビアーノ・ディ・ルガーナ種の仲間と言われ、マルケ州を中心にウンブリア、ラツィオなどでも栽培されている。
ワインにすると緑がかった麦藁色で、苦味があり、アーモンドの香りを含み、アロマがあって酸のしっかりした<白ワイン>になる。
このワインのボトルが魚に見立てられることもあり、魚料理に合うワインとしてのイメージが確立されている。アメリカ、ドイツを初めとする国に生産量の約8割が輸出されている。

このReserva(リセルヴァ)のみ、2010年DOCGに昇格した。表記は、
Verdicchio dei Castelli di Jesi Reserva

  • 生産量:2,400万本
  • Key Vintages:1995,96,97,98,2000,03,04.05
  • 主生産者:Umani Ronchi(ウマニ・ロンキ)、Bucci(ブッチ)、Fazi Battaglia(ファツィ・バッターリア)、Gioaccchino Garofoli(ジョアッキーノ・ガロフォリ)

 

Verdicchio di Matelica (ヴェルディッキョ・ディ・マテリカ)

この<ヴェルディッキョ・ディ・マテリカ>は、<イエージ>と同一品種を使用するが、ワインの性格はかなり違ったものとなる。まずマテリカの生産量はイエジと比べ10分の1と極めて少ない。また、内陸に位置していて、土壌や気候がかなり異なるため、出来上がるワインも違ってくる。
海に近いイエジと違い、深い谷間で造られ、土壌もかなり多く石灰質を含んでいるため、ワインはアーモンドをトーストしたような香りを多く含み、苦味もあり、アロマを含んだ辛口で、イエジに比べかなり長熟の<白ワイン>になる。
マテリカの歴史は浅く、この地方でのワイン造りは紀元6世紀頃から行われていたものの、現在とは全く異なるワインで、近年、1970年代に入るまで、その品質で語るべきものはなかった。1970年代、近隣のレストランのソムリエたちによって見出され、今日さらに品質が向上してきている。

このReserva(リセルヴァ)のみ、2010年DOCGに昇格した。表記は、
Verdicchio di Matelica Reserva

  • 生産量:180万本
  • Key Vintages:1997,98,99.2000.01.02
  • 主生産者:Belisario C.C.(ペリサーリオ C.C)、La Monacesca(ラ・モナチェスカ)、Bisci(ビシ)、Gagliardi(ガリアルディ)

 

Rosso Piceno  (ロッソ・ピチェーノ)

産地は、主に古塔で有名なマチュラータ周辺だが、アンコーナ、アスコリ・ピチェーノ、マチェラータの三つの県に広がっている。
コーネロとの違いはモンテプルチャーノ種の使い方にあるが、新しい規定ではモンテプルチャーノ種とサンジョヴェーゼ種の割合は生産者に任されている。
サンジョヴェーゼ種主体(85%以上)のものは、「Sangiovese」を付けて名乗る。「Superiore」もあって、アスコリ・ピチェーノとアドリア海の間の地域で主に造られている。
アドリア海のこの地域では、イタリアには珍しく、若いロッソ・ピチェーノと魚料理を合わせる特殊な地域である。ワインはザクロ色がかったルビー色の<赤ワイン>で、チェリーやマラスカ、リクリスの香りを含み、軽くタンニンとアルコールを感ずる。スペリオーレになるとエーテル香を増す。
品質には、ばらつきが少なくない。

  • 生産量:1,300万本
  • Key Vintages:1995,97.98,99.2000.01.02
  • 主生産者:Boccadigabbia(ボッカディガッビア)、Aurora(アウローラ)、Bucci(ブッチ)、VillaPigna(ヴィッラ・ピーニャ)、Caniette(カニエッテ)、Pilastri(ピアストリ)

 

Offida (オッフィーダ)

Offida
アスコリ・ピチェ一ノ県のオッフィーダを中心とするDOCが、2011年DOCGに昇格した。

オッフィダは、マルケ州の最南端、州都・アンコナの80km南に位置する。
テシーノ川とトロント川の間にそびえる丘の上の歴史深い街で、近郊では古代ローマ以前の神殿が発見された。

<赤は>は、Montepulciano(モンテプルチャーノ)種主体(85%以上)。
<白>は、Passerina(パッセリーナ)種及びPecorino(ペコリーノ)種で造る。共に85%以上を使い品種表示されている。両品種共土着品種で個性的な辛口。
注目されている生産者が少なくない。

 

その他のDOC

 BIANCHELLO DEL METAURO (ビアンケッロ・デル・メタウロ)
州北部を流れるメタウロ川沿いの丘陵地帯。地元種・ビアンコーネ種で造る辛口白。この地の人の人気の夏の白ワイン。若飲みタイプ。
 COLLI MACERATESl (コッリ・マチェラテージ)
マチエラータ県マチエラータを中心の広範囲なDOCの赤と白だが、生産量は少ない。赤はサンジョヴェーゼ主体。白はマチェラティーノ種主体で造る繊細で口当たりのいい辛口。パッシートもスフマンテもある。
 COLLI PESARESI (コッリ・ペザレージ)
ペーザロ県を中心とする丘陵で造られるサンジョヴェーゼ種主体の赤とロゼ。トレッビアーノ、ピノ・ネロ種主体の白がある。
 ESINO (エジーノ)
マチェラータ、アンコーナ県を抜けるエジーノ川沿いの丘陵地帯。この州で使われる一般的品種で造る軽く飲み易い赤・ロゼ・白。
 FALERIO DEI COLLI ASCOLANI (ファレリオ・デイ・コッリ・アスコラーニ)
FALERIO とも表示する。州南部、アスコリ・ピチェ一ノ県ファレリオを中心に、パッセリーナとペコリーノ種で造られる切れ味は少ないが個性的な辛口白。
 LACRIMA DI MORRO D'ALBA (ラークリマ・ディ・モッロ・ダルバ)
<ヴェルディッキオ・ディ・イェージ>地帯の端にあるモッロ・ダルバの周辺で生育する珍しい地元品種・ラークリマ種で造る辛口の赤。ヴァイオレット色で、特殊な熟した果実の香味を持ち、地元に人気は高い。生産量は少ない。

 

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