ワイン地図・カラブリア州

カラブリア州

は、イタリア半島南部、長靴のつま先の部分に当たり、海に囲まれたカラブリア半島に位置する。全体的にアペニン山脈の一部をなすシ-ラ山地からなる山がちな州である。
この地は平野部は少なく、4分の1しかないが、1950年以降農地改革が進み、オリーブに加え、オレンジ等の果実栽培が盛んに行われるようになった。

シチリア島を望む海岸線沿いには古代ギリシャの遺跡が多く残されていて、その自然と共に観光的魅力を持っている。
州都はレッジョ・カラブリア

古代ギリシャ人に「エノトリア(ワインの地)」と呼ばれていた由緒ある地域で、ブドウ畑は普通の畑の6倍の値で取引されたと言われている。

古代ギリシャ人によって始められたと言う古い歴史を持つ葡萄栽培ではあるが、火山の影響を残す不毛の土壌の影響で、栽培地は限られていて多くは無い。現在では、DOC(G)ワインの0.4%弱(20州の16番目)の生産量だから、イタリアでは小さなワイン生産地と捉えることができる。
日本でお目にかかれるのはごくまれ。カラブリアのワインとして知られているのは<Ciro-チロ>であろう。その主品種・ガリオッポ種で造るワインは、古代ギリシャ時代、オリンピックの際に、競技を終了した選手に贈られる銘酒だったと言われている。

*地図に表記していない<その他のDOC>は、別ページにした。

Carabria

 

Ciro (チロ)

このDOCは、半島北東部の丘陵の村・チロと海岸の町・チロ・マリーナ周辺にあるが、イオニア海の海岸沿いの傾斜面の畑は、ギリシャ時代から名の知られた古典的ブドウ栽培地である。
ガリオッポ種で造る<赤>は、この地方で最も評価の高いワインであるが、かって一時期、その高名に値しないものが少なくなかった。しかし、今では、醸造技術の向上に伴い、バランスと香味がよくなり、その名にふさわしいスタイルを取り戻している。
新鮮で輝くような色の若飲みタイプの<ロゼ>とグレコ・ビアンコ種で造る果実香に富む<辛口白>もある。

  • 生産量:460万本
  • 主生産者:San Francesco(サン・フランチェスコ、 Melena(マレーナ)
    Ippolito(イッポリト)、 Librandi(リブランディ)

 

Melissa (メリッサ)

DOC・チロの南に隣合せのこのDOCは、つい最近まで、完全にチロの陰に隠れていたが、今日、高い関心を集めている。ワインは<赤>も<白>もチロと同じ品種で造られる。
カラブリア州のワインの中では、チロの次ぎに来る、チロの弟分と言う位地付けが適当であろう。
なお、「メリッサ」と言う言葉は、ギリシャ語で「甘さ」を意味す言葉から生まれていて、「チロ」の方は「苦さ」又は「鋭さ」を意味する言葉から出ていると言う。

 

Lamezia (ラメツィア)

半島中部東のラメツィアとニカストラ周辺の海を見下ろす丘陵地帯にあるDOCで、ネレッロ・マスカレーゼ&カップッチョ種で造る<赤・ロゼ>。グレコ、トレッピアーニ種で造る<白>がある。白とロゼは若飲みタイプ。リセルヴァの赤は力強い魅力を持つ。

 

Greco di Bianco (グレコ・ディ・ビアンコ)

畑は半島先端の東側にあって、栽培地は小さい。グレコ・ビアンコ種95%以上で造る<甘口白>。乾燥させた葡萄を使い糖度を上げて造るワインは、黄金色で果実香に富み、柔らかで力強い。
古代の名前のグレコ・ディ・ジェラーチェ(Gerace)を名乗るものもある。

 

Savuto (サヴェート)

このDOCは、コンセンツァの南西。サヴェート渓谷沿いの傾斜面。ワインはガリオッポ種で造る<赤・ロゼ>。チェリー色で軽やかだが、スペリオーレは頑強なものもある。 カラーブリア産地のワインの中では良質。生産量は少ない。

その他のDOC