「Campania」

Aglianico del Taburno 

(アリアニコ・デル・タブルノ)
2011年、DOCGに昇格した。
産地は、ベネヴェント近くのタブルノの丘陵、標高200~600mの畑。ワインは、アリアニコ種(85%以上)で造る<赤・ロゼ>。
ワインは、ルビー色で独特の香りを含み、なめらかな力強いワイン。
この地のアリアニコ種の栽培は古く、古代ローマ以前。この土地に住んだサムニウム人が先住民・エトルリア人の植えていた葡萄をこのアリアニコ種に植え替え、それが今日に至っている。

 

  • 生産量:70万本
  • 主生産者:Ocone(オコーネ)、Cantina del Taburno(カンティーナ・デル・タブルノ)
    Fontanavecchia(フォンタナヴェッキア)

 

Falerno del Massico  (ファレルノ・デル・マッシコ)

産地は、カンパーニア州の北西部、ティレニア海沿岸のモンドラゴーからマッシコの丘陵地帯。
ここは、古代ローマ時代、「ファレルヌム」と言う銘酒が生まれた地であるが、現在の「ファレルノ」は、1960年、ヴィッラ・マティルデ社によって再興されたのもである。
ワインはファランギーナ種から造る、緑がかった麦藁色でフレッシュな香りと風味を持つ<辛口白>とアリアノコ種とビエディ・ロッソ種で造る、濃いルビー色の果実香に富む辛口の<赤>。

  • 生産量:36万本
  • 主生産者:Villa Matilde(ヴィッラ・マティルデ)、Moio Michele(モイオ・ミケーレ)
    Ruggiero Giuseppa(ルッジェロ・ジュゼッパ)

 

Vesuvio  (ヴェスヴィオ)

このヴェスヴィオ火山の麓の畑は、ポンペイを埋め尽くした火山の爆発以前から葡萄が栽培されていたことはよく知られている。現在、ここで出来るワインはコーダ・ディ・ヴォルペ種から造られるミネラル感のある<白>。ピエディ・ロッソ種から造られる果実味のある<赤とロゼ>。

Lacryma Christi del Vesuvio


このDOCの「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ」はカンパーニア州で最も名前をよく知られている。アルコール分が12%を越え、並みのものより格上のワイン。
伝説によると、神の国の土地を持って逃げようとしたサターンが、ナポリの地でこれを落としてしまい、ナポリの街が出来た事になっている。ところが、この街の人々は悪の限りを尽くしていたため、天上からこれを見ていたキリストは悲しんで涙を流した。そこに、ブドウの樹が生え、素晴らしいワインが出来たと。このワインは、「ラクリマ・クリステイ(キリストの涙)」と名付けられた。

  • 生産量:180万本
  • 主生産者:Terredora(テッレドーラ)、Mastroberardino(マストロベラルディーノ)
    Feudi di San Gregorio(フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)、 Sorrentino(ソッレンティーノ)、 Caputo(カプート)

Vesuvio

 

 

その他のDOC

 SANNIO (サンニオ)
ベネヴェント県のサンニオを中心とする丘陵地帯。サンジョヴェーゼ主体の赤。白はトレッピアーノ・トスカーノとファランギーナのものの2種ある。 ロゼもある。生産量:140万本。
 ISCHIA (イスキア)
火山地帯の険しい丘陵を持つイスキア島の赤と白。赤はクァルナチャとピエティ・ロッソで造る辛口。若飲みタイプ。白は数種の品種が使われているが、この島特有の品種・ビアンコレッで造る辛口白は淡い黄金色で個性的な香味と繊細さを持つ。若飲みタイプ。生産量:60万本。
 COSTA D'AMALFI (コスト・ダマルフィ)
世界で最も美しい葡萄畑の一つと言われるアマルフィ海岸沿いの12の村で造る赤・ロゼ・白。共に、気軽に遣る若飲みタイプ。生産量:25万。
 CILENTO (チレント)
カンパーニア州南東の広がる広大な地域のDOCの、赤・ロゼ・白。平凡なワインと評されていたが、近年ようやく注目の値するワインが生まれてきている。
 SOLOPACA (ソロパーカ)
オレヴァーノ・ロマーノ周辺地帯。チェザネーゼ種主体の赤。辛口から甘口までがある。 またフリッツアンテ、スプマンテも認められている。

  *以下は地図で表示していないDOC

 AVERSA (アヴェルサ)
産地はナポリの北方で、アヴェルサ周辺。地元品種・アスプリーニオ種で造るレモン・イエローの辛口白。最近復活したワインで、殆ど地元ナポリの人に飲まれてしまい、市場に出ることは少ない。
 CAMPIFLEGREI (カンピ・フレグレイ)
ナポリの西方で、古代からあった栽培地だが忘れられた存在で、近年復活した。地元種で造る赤、ロゼ、白。
 CAPRI (カプリ)
カプリ島で造られる赤と白。使用品種は地元種。殆どこの島を訪れる観光客に消費される。特筆するものは持たない。
 CASTEL SAN LORENZO (カステル・サン・ロレンツォ)
サレルノ県カステル・サン・ロレンツォを中心に造られる。地元品種で多様なワインを造るが、殆ど地元消費。
 GALLUCCIO (ガッルッチョ)
カゼルタ県ガッルッチョ中心に造られる赤、白、ロゼのワイン。白はフアランギーナ種、赤、ロゼはアリアニコ種主体で造られる。殆ど地元消費。
 GUARDIA SANFRAMONDl (グァルデイア・サンフラモンデイ〉
GUARDIOLO(グァルディオーロ〉とも標記される。 ベネペント県グアルデイア・サンフラモンデイを中心に造られる。地元品種で多様なワインを造るが、殆ど地元消費。
 PENISOLA SORRENTINA (ペニーゾラ・ソッレンティーナ)
ナポリ湾を見下ろす歴史的丘陵。地元品種で多様なワインを造る。以下の3つは地区名を名乗り、人気がある。 Gragnano、Lettere、Sorrento。
 SANT'AGATA DE IGOTI (サンタガータ・ディ・ゴーティ)
ベネヴェント県サンタガータ・デイ・ゴーティで造られる。ファランギーナ、グレコ・ピアンコ種主体の辛口白。アリアニコ、ピエディ・ロッソ種主体の赤とロゼ。パッシートもある。