「Campania」

Taurasi (タウラージ)

Taurasi
このDOCGは、タウラージ村を中心としたアヴェッリーノ地方の北東の丘陵地帯。使用される葡萄は、アリアニコ種85%以上、ピエディ・ロッソ種他が15%以下。3年間の熟成(リゼルヴァは4年)を必要とし、熟成には大樽、小樽の両方が使われている。
構成が非常にしっかりしていて、長期の熟成に耐えるワイン。
濃いルビー色で、熟成に従いガーネット色を帯びる。コショウに似た独特の濃密な香りを含み、酸が強く、コクがあり、タンニンも充分に感じられる力強いワイン。ピエモンテの長熟ワイン・バローロ、バルパレスコの弟分とも評価され、昔から「南イタリアで最も力強いワイン」と言われている。

アリアニコ種は、古代ローマ時代にギリシャから伝わった品種で、15世紀末のナポリ王国、アラゴン(スペイン)王朝期には、「エッレニコ」、「エッラニコ」(ギリシャ伝来の意)と呼ばれていた。(品種参照)
当時は、アヴェツリーノ周辺とヴェスヴィオ火山の麓に植えられていた。このワインを有名にしたのは、1720年に設立されたマストロベラルディーノ社で、アンジエロ・マストロベラルディーノは、南イタリアで初めてこのワインを世界に輸出し、「タウラージ」の名を世界に知らしめた。
また、現オーナーのアントニオ・マストロベラルディーノの尽力で、1970年DOCに、1993年には南イタリアのワインとして初めてDOCGに認められた。

  • 生産量:160万本
  • Key Vintages:1988,90,91,93,94,95,96,97,98,99,2000,01,03,04
  • 主生産者:Terredora(テッレドーラ)、Mastroberardino(マストロベラルディーノ)
    Feudi di San Gregorio(フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)、 Struzziero(ストルッツィエーロ)

 

Fiano di Avellino  (フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ)

このワインは、イルピーニア地方で最も歴史のあるワインの一つである。(2003年産からDOCGに昇格した)産地はアヴェッリーノ周辺の標高500mの丘陵地帯。気候が冷涼なため、葡萄の収穫も10月と北部と変わらない。
フィアーノ種は、ラテン語でヴィティス・アピチアと呼ばれ、古代ローマ時代、アピ(ハチ)が寄ってくることからこう呼ばれるようになった。これがアピアーナとなり、アフィアーナ、フィアーノとなった。このワインについては、シチリア王・フエデリーコ2世(1197~1250)の時代に書き残された資料にも記載がある。
非常に糖度の上がる品種で、発酵温度の調節が難かしく、ガスを含むワインだったが、近代に入り、アヴェッリーノ農学校と当地の伝統ある会社・マストロベラルディーノ社の努力によって、今日のような辛口に造られるようになった。
ワインは濃いめの麦藁色で、ナッツのような香りを含み、調和の取れた<辛口白>。イタリアを代表する長期熟成に耐える白ワインとしても知られている。

  • 生産量:230万本
  • Key Vintages:2001,02,03,04
  • 主生産者:Terredora(テッレドーラ)、Mastroberardino(マストロベラルディーノ)
    Feudi di San Gregorio(フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)、 Struzziero(ストルッツィエーロ)

 

Greco di Tufo  (グレコ・ディ・トゥーフォ)

アヴェッリーノの北方、中央カンパーニアの丘陵地帯で、トゥーフォと呼ばれる凝灰岩の土壌で、グレコ種から造られる<辛口白>。2003年産から、フィアーノ同様DOCGに昇格した。
使用品種は、グレコ種85%以上、コーダ・ディ・ヴォルベ種15%以下。グレコ種は、名前の通りオリジンはギリシャ。ラテン語でアミネア・ジェミナ・マイヨールと呼ばれる品種で、ギリシャのテッサリア地方からペラスゴ人によって運ばれ、最初はヴェスヴィオ火山の麓に植えられていた。
ワインは、濃い麦藁色で、アーモンドの香りを含み、わずかな苦味の切れ味をもつ。新鮮さを持つ2~3年が飲み頃。

  • 生産量:430万本
  • Key Vintages:2000,01,02
  • 主生産者:Terredora(テッレドーラ)、Mastroberardino(マストロベラルディーノ)
    Feudi di San Gregorio(フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)、 Caputo(カプート)

Tufo