「Toscana」

Chianti  (キャンティ)

イタリアで最もよく知られているこのワインの産地は、中央トスカーナの大部分をカバーする丘陵地帯(標高500~650m)で、「キャンティ・クラッシコ」を産する地域を中心に、取り掴むような形で広大に拡がっている。(南北160kmでボルドーのワイン産地より大きい)
「キャンティ」と「キャンティ・クラッシコ」合計で、年間1億3千万本以上を生産するが、これはDOCGワインとしてはイタリア最大である。

Chiantiの風景

かつては 黒葡萄のサンジョヴェーゼとカナイオーロ種に白葡萄のトレツビアーノとマルヴァジーア種を加えて造っていて,わらづとのフィアスコ瓶で売られていた。80年代後半まで、量産銘柄と言われ、クオリティ・イメージも低く、褒められたワインではなかった。しかし、今では白葡萄が最小限度に抑えられ、サンジョヴェーゼ種がしばしば100%使用されるようになり,質的向上は大きく、そのイメージは払拭されつつある。カベルネ・メルロー・ピノー・ネーロ種を少量使うことによって、ワインにフルーティーなまろみを足そうとしている生産者もいる。

ワインは熟成タイプと軽い若飲みタイプがある。とは言え、生産者も多く、DOCGに値しないワインも少なくない。ワインも多様で、その上価格の巾も大きいから、選択には苦労するワインである。

以下の7つの地域名をラベル表示する指定地域があって、若干上質と言われている。

Colli Fiorentin  (コツリ・フイオレンティー)
フィレンツェの南と東の丘陵地帯。かってのわらずと瓶のワインの長年の供給地。リゼルヴァ以外は若飲みタイプ。

Rufina  (ルフィーナ)
フィレンツェの東のシェーヴェ川上流の小地区。他の地区より高い位置にあり、それが鋭さと力強さをもたらす。熟成によって洗練されたものになる。

Montalbano  (モンタノレバ-ノ)
プラートの南西、ほぼ、DOCG・カルミニャーノと同じ地域。1~5年で飲む若飲みタイプ。

Colline Pisane (コツリーネ・ピサーネ)
ピサの南東の丘陵地帯。海に近いから海洋性の気候の影響を受け、ワインは軽く柔らか。若飲みタイプ。

Colli Senesi (コツリ・セネージ)
クラッシコ地域南部を取り囲む凹状の地域。多くは若々しいスタイルの若飲みタイプ。

Colli Aretini (コツリ・アレティーニ)
クラッシコ地域の東、アルノ渓谷の丘陵。中程度のボディーで、柔らかな口当たり。若飲みタイプ。

Montespertoli (モンテスペルトリ)
フィレンツェの南東部の丘陵地帯。若飲みタイプ。

  • 生産量:10,500万本
  • Key Vintages:1993,95,96,97,98,99,2000,01,03,04
  • 主生産者:Antinori(アンティノリ)、Sant'Appiano(サンタッピアーノ)、Ricasoli(リカゾリ)
    Castello di Ama(カステッロ・ディ・アマ)、San Felice(サン・フェリーチェ)
    Frescobaldi(フレスコバルディ)、Ruffino (ルフィーノ)

Chianti Classico  (キャンティ・クラッシコ)

「キャンティ・クラッシコ」地域は、キャンティワインの心臓部にあって、フィレンツェとシエナの間の歴史的な地域で、全体の3割程度を造っている。
現在、クラッシコは80~100%サンジョヴェー種で造り,補助葡萄には伝統的なカナイオーロ、コロリーノ種、あるいは国際品種・カベルネ、メルロー種が使われる。白葡萄は使われていない。
「クラッシコ」は、並のキャンティより性格があり、また品質も一貫して良い。普通「クラッシコ」は、2~7年が飲み頃だが、イタリアの最良のワインと並ぶ優れた<リセルヴァ>の多くは、最良のヴィンテージであれば10年以上熟成してもなお進歩し続ける可能性がある。

キャンティ・クラッシコの表示
古いキャンティ同盟の紋章である「黒鶏」で有名な生産者組織「ガッロ・ネロ協会」は、非常に積極的で、より良い葡萄によってワインの一層の高品質を保証し、現在のDOCGの改良に向けて活発な活動を続けている。

  • 生産量:3,370万本
  • Key Vintages:1993,95,96,97,98,99,2000,01,03,04
  • 主生産者:Antinori(アンティノリ)、Strozzi(ストロッツィ、San Felice(サン・フェリーチェ)、Ambrogio e Giovanni Foronali(カステッロ・ディ・アマ)、 Fonterutoli(フレスコバルディ)、Ruffino (ルフィーノ)

 

Colli dell'Etruria Centrale (コッリ ・デッレトルリア・チェントラー)

トスカーナ中央丘陵地帯のキャンティ生産地で造るキャンティ以外のワインを括ったDOCで、赤、白、ロゼ他様々なものがある。なお、この同一区域内で造る<ヴィン・サント>は、単独のDOCを名乗っていてる。以下のクラシッコ地域と2つある。

Vin Santo del Chianti(ヴィン・サント デル キャンティ)
Vin Santo del Chianti Classico(ヴィン・サント デル キャンティ クラッシコ)

 

リカソリ男爵とキャンティ

 

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